CHAPTER1

Dyna Nextの開発は必然だった。

Dyna Nextの開発は必然だった。

生産管理を自社製品に加えることは必然だった。

生産管理を自社製品に加えることは必然だった

まず、ワークスアプリケーションズ(以下ワークス)が生産管理に着目した理由を伺いたいのですが、なにがきっかけだったのでしょうか?

1番のポイントはやはりお客様のニーズがあったということです。つまり、生産管理を提案してくれないかという声が多かった、ということです。

「COMPANY」が人事・給与と会計に続き、販売、調達、原価と製品が揃ってきたこともあり、生産管理を含めたERPをフルラインナップで提案してほしいとの要望を頂く機会が増えてきました。

当社としても生産管理は当初からカバーしたかった領域でした。
ただ最も難しいモジュールなので、一番後回しになっていたのも事実です。ですので、生産管理を自社製品に加えることは必然だった。また、ERPとしても必然でした。

生産管理システムの開発がスタートしたのはいつ頃ですか?

ベースとなる機能ができ上がるも、リーマンショックで一度プロジェクトがストップ。

最初のスタートは、2005年です。当時、ワークスが生産管理を含めたSCM製品の開発を新規に立ち上げるため、ノウハウを持っている会社を探していました。そこで、すでにSCM製品を開発販売していたワークスシステムズに声がかかり、共同で「COMPANY」のSCMシリーズの開発プロジェクトを立ち上げることになりました。 当社は、その前身の会社も含めて2000年からSCM製品の開発販売を手掛けておりました。今となっては当たり前となっておりますが、当時にはほとんどなかったWEB版の業務アプリケーション製品として開発しました。WEBの利点を活かしてマルチサイトに対応し、WEB-EDIや外注先の進捗管理などの機能を備えた先進的な製品となっていました。 そういった、設計ノウハウや導入・本番運用といった経験を活かして、SCMシリーズ製品の新規立ち上げがスタートしました。

ただし、他のSCM製品とは異なり、生産については他社製品の選定から始まりました。

それはなぜですか?

1年かけて検討し、最終的にMicrosoft Dynamics AXをベースにするとの判断を下す。

1年かけて検討し、最終的にMicrosoft Dynamics AXをベースにするとの判断を下す。

先ほど八剱もお話ししましたが、生産管理システムの開発はSCM製品の中でも特に難しいんです。それは、生産管理の業務が会社、工場、さらには工程毎にバリエーションがあるのに対して、我々が開発するパッケージソフトはあらゆる業務を汎用的に吸収しなければならないからです。ワークスシステムズの前身の会社でも生産管理パッケージを開発していましたが、組立生産のみを対象としていました。プロセス生産にも対応可能なパッケージを開発するためには、それなりの開発期間が見込まれました。

当時から生産管理の引き合いを多数いただいていたため、お客様への提供スピードを優先し、他社製品のOEMを検討する形でプロジェクトを進めました。

グローバルに生産管理の実績がかなりあり、なおかつ日本でも大規模なユーザを持つパッケージ。また、そのパッケージをフレームワーク的に使えることを選定の条件に、複数の製品を1年かけて検討しました。そして、最終的にDynamics AXをベースにするとの判断を下しました。

CHAPTER2

Microsoft Dynamics AXを選定した理由。

Microsoft Dynamics AXを選定した理由。

タイム・トゥ・マーケットを縮め、市場のニーズに応えるために。

タイム・トゥ・マーケットを縮め、市場のニーズに応えるために。

自社開発にこだわってきたワークスが生産管理については他社製品を選択したのは、そういう理由があったのですね。

そうですね。タイム・トゥ・マーケットを縮めて、早く市場のニーズに応えたかったということです。

タイム・トゥ・マーケットが一つ。それから、生産管理システムとしての完成度。完成度が低ければ、タイム・トゥ・マーケットの短縮だけ実現しても意味がないですから。

Dynamics AXの導入事例を確認しても、標準機能を活用した導入事例が多かったため、やはりパッケージ適合率は非常に高いと感じました。

日系現地法人への導入実績と、基本的な生産管理機能の完成度がポイントに。

日系現地法人への導入実績と、基本的な生産管理機能の完成度がポイントに。

私がDynamics AXで行けると思ったのは、日本企業が海外で、かなり導入しているという実績を知ったからです。海外とはいえ、日本企業が使っているというのは、それなりに機能があるのではないかと思っていました。

私は実際にMicrosoftさんからデモや技術的説明を聞くと同時に、自身でも調査しました。結果として、日本の製造方法に対応する機能は不足していると感じましたが、基本的な生産管理の機能は完成度も含めてかなり充実しているという結論に至りました。

追加ですが、Microsoftさんから話を聞いていて非常に優れていると感じた点は、カスタマイズの3層構造です。一番コアな部分のレイヤー、二層目に我々のようなビジネスパートナーがカスタマイズできるレイヤー、さらに必要があればお客様がカスタマイズできるレイヤーという3層構造になっている点です。ワークスが保持していた生産管理システムに関する知見や経験を元に、先ほどの西崎が述べた日本の製造方法への対応を実現すること、また、ワークスとして独自に機能強化していこうという計画が当初からありました。その点で、レイヤー構造による改変のしやすさは、選定に際して重要なポイントでした。

CHAPTER3

Dynamics AXをDyna Nextに強化したねらい。

Dynamics AXをDyna Nextに強化したねらい。

Dyna Nextが提供する、「COMPANY」・「HUE」と組み合わせたソリューション。

Nextが提供する、「COMPANY」・「HUE」と組み合わせたソリューション。

率直に伺いたいのですが、Dynamics AXとDyna Nextは何が違うのでしょうか?

Dynamics AXとDyna Nextは、基本機能は一緒なのですが、「COMPANY」や「HUE」と一緒に使っていただく場合、その連携は標準機能として提供するというのが最大の違いです。

Dynamics AXはERPですので、Dynamics AX全体を販売することもできますが、弊社には「COMPANY」や「HUE」という素晴らしいERP製品があるので、Dynamics AXの一部である生産管理部分だけを切り出し、「COMPANY」・「HUE」と組み合わせて、シナジーをお客様に提供しようとしています。実際に組み合わせによるソリューションが生まれています。

具体的にはどのようなソリューションですか?

生産計画損益シミュレーションや、スマートファクトリーで言うところの製造管理全体を最適化するソリューション等、お客様にとって付加価値の高いソリューションを提供しています。

Dyna Nextがお客様にもたらすメリットとは。

それから、先ほどもお話しした通り、日本の製造業独特の商習慣や製造方法についても、弊社独自の機能強化を行っています。例えば、製番管理、内示受発注、外注管理といったものです。

なるほど。それから、昨今、クラウド、IoT、AIなど、製造の現場も無視できない技術的潮流があると思うのですが、Dynamics AX、Dyna Nextはこういった先進技術に対応していますか?対応しているとすると、それがお客様にもたらすメリットはどういったものでしょうか?

Nextがお客様にもたらす、ワークス独自の価値を提供することで発生するメリットとは。

まず、クラウドに関して言うとDyna Nextはクラウドネイティブです。

弊社が提供している「HUE」がパブリッククラウドにターゲットを定めて開発を始めた極めて稀なERPなのですが、「HUE」と連携するため、生産管理システムもクラウドネイティブであることが一つの選定条件でもありました。

そうですね。クラウドネイティブであることは、昨今増えているクラウドファーストという潮流にも応えられますし、今後増えていくクラウドのソリューションとの連携の可能性も広がります。

Azureには、IoT HubというIoT デバイスとのインターフェースがありますし、Azure Machine LearningやCognitive ServicesなどのAIも用意されています。設備の予知保全を行うために、IoT HubやMachine Learningなどを組み合わせたスイート製品もあります。

Dyna Nextは「HUE」のAIも含めて二つのAIが提供可能で、これらをどのように取り入れていくかについては現在検討を進めていますが、ワークス独自の価値としてお客様に提供したいと考えています。

CHAPTER4

Dyna Nextが目指すもの。

Dyna Nextが目指すもの。

日本の製造業独特の商習慣、製造方法に対応する機能強化を、より一層推し進める。

日本の製造業独特の商習慣、製造方法に対応する機能強化を、より一層推し進める。

今後のDyna Nextの機能強化の予定について伺いたいのですが、どういった点がお客様から求められていて、どういった機能強化を予定されていますか。

先ほどDyna Nextの特長として挙がっていた日本の製造業独特の商習慣、製造方法に対応する機能強化は、より一層推し進めていきたいと思っています。それからお客様の要求に応えようとすると、生産管理システム単体では難しく、PLM/PDM、MES、SCADAといった生産管理を取り巻くシステムも欠かせないため、これらとの連携機能の開発も予定しています。

日本の製造業への対応、ということに関して言うと、日本の大企業の生産管理システムは、生まれてから30年、40年経っているようなものが多い印象があります。そういったレガシーシステムは、大抵、ホストコンピューターだけで動いていて、メンテナンスが難しい状況になってきています。

そうですね。担当者はどんどん辞めていってしまう、ベンダーは保守を止めてしまうといった問題にお客様は直面しています。

日本の大企業のレガシーシステムをリプレースできるクオリティのものを作りたい。

日本の大企業のレガシーシステムをリプレースできるクオリティのものを作りたい。

システムが寿命を迎えているということ。なので、そのレガシーシステムの機能とほぼ同じものがパッケージとしてERPベンダーから提供されるなら、そちらに移行したいというのがお客様の本音でしょう。ただ、これまでは残念ながら、そういったシステムは市場に提供されてこなかった。なので、顧客はレガシーシステムを延命させていくしかなかった訳です。

なるほど。

日本の製造業は世界で一番進んでいるので、このレガシーシステムはかなりきめ細かい仕組みになっています。それをリプレースできるクオリティのものをつくりたい。さらに、日本においてもパッケージでプレーすることができれば、海外へ出ていくこともできる、これが夢です。

他の生産管理パッケージがリプレースできない理由とは?

他の生産管理パッケージがリプレースできない理由とは?

確かに日本だと労働人口の減少により、工場内でのナレッジ・ノウハウの継承が難しくなっているので、そういった観点からもシステム化は重要であるということですね。 ところで、他の生産管理パッケージがリプレースできないのはなぜなのでしょうか?

私見ですが、グローバルのプレイヤーで日本の生産管理システムの市場にちゃんと入ってきているところは、ERPではなく、生産管理単体のソリューションという印象ですね。一方で、海外ERPの標準的に提供されている生産管理システムは日本ではあまり実績がない。
また、日本には独特な生産管理システムがありますが、根本的な問題は、ビジネスパートナーモデルなので、ビジネスパートナーが勝手にアドオンしていってしまう。つまり、本体に存在している元のアプリケーションに標準機能が増えていかないんです。標準機能は小さい範囲にとどまっていて、顧客固有に開発された個別アドオンは販売パートナーのものなので、本体の製品を買ってもこの機能はついてこないんですよ。

CHAPTER5

日本の製造業の未来とDyna Nextが果たす役割。

日本の製造業の未来とDyna Nextが果たす役割。

第4次産業革命をリードするため、日本向けソリューションを提供する。

第4次産業革命の波に対処するため、日本向けソリューションを提供する。

最後の質問になります。Industry 4.0やIndustrial Internetに代表される、いわゆる第4次産業革命の波が押し寄せているわけですが、この流れに対して、日本の製造業はどのように対処し、Dyna Nextはそこにどう関わっていくとお考えでしょうか?

Industry 4.0とかIndustrial Internetで指定されてくる標準がありますよね、これは多分フォローせざるを得ない。 ただしそこで問題なのはIndustry 4.0やIndustrial Internetに含まれない、日本独特なものをどうするかということ。これについては、日本独特なものを捨てるという選択肢はないと思います。日本の製造業の強さがなくなってしまうわけだから。だから、そういった取り組みは政府にも頑張ってもらって、最先端技術による超精密な加工とか、超微妙な配合プロセスをコントロールするといった技術は、日本発で海外に出ていかなければならない。欧米スタンダードで、日本品質を担保できるわけがないので。そしてそれを実現するためのソリューションは、我々が提供できるものだと思っています。海外勢からおりてくるスタンダードに対応するのはもちろんやりますが、日本生まれの日本でしか作れないようなものに対しての対応は我々がやりたいと思っています。これが、Industry4.0やIndustrial Internetに対する基本的な方針ですね。

海外のスタンダートに対応していくために。

日本の商習慣を組み込んで、かつ良いところがあれば欧米のものも、もちろん取り込んでいく。ただし日本の製造業の要件を殺すようなことはしないし、要件があればどんどん取り込んでいく、ということですね。

そうですね。なお、海外標準については、海外の競合他社に寡占市場を構築されてしまうリスクを感じます。そうならないためには、製造機器メーカーや我々のようなソフトウェアベンダーは、この標準を先回りして直ぐに吸収、実装してしまうくらいのスピード感が必要です。

奇しくも、日本政府が「Connected Industries」という日本版Industry 4.0・Industrial Internet を発表しました。日本政府も危機感を持っているということだと思います。

第4次産業革命で言われているようなことを実現しようとすると、Dyna Nextのような情報技術だけでは足りず、PLM、MESといった製造・運用技術を求められると思います。つまり生産管理システムに対する要件がワークスだけでは閉じないと思うのですが、こういった要件にはどのようなアプローチを取っていくお考えですか?

パートナーと積極的に提携し、包括的な生産管理システムを導入可能にしていく。

パートナーと積極的に提携し、包括的な生産管理システムを導入可能にしていく。

たしかに、ワークス単体では応えることが難しい要件もあると理解しています。ですので、お客様に対して包括的な生産管理システムを導入可能とするため、様々なパートナー企業とアライアンスを組んでいます。例えば、PLM/PDM、MES、SCADA、それから設備保全といった領域です。これらの領域でのスタンダードと呼ばれる製品との標準インターフェースを用意いたします。

ありがたいことに、パートナーさんからのアプローチもあります。戸島が申し上げた通り、すべての要件に我々だけで応えることは困難なので、そういったパートナーさんと積極的に提携していくつもりです。

ワークスとしては、パートナー企業と協業しつつも、お客様からはワンストップで受けて、お客様が求める生産管理領域の要件を満たす。それがワークスのミッションです。

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